9.大楠の熱い夏

寝屋川市のとある神社に御神木として祭られる樹齢1000年とも言われる大楠があります。 その巨樹が毎年見ている夏の一大イベントを紹介します。
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大楠

056.gif5月
大楠の若葉に可憐な小さな花が咲く頃、ムクドリたちは楠の幹に沢山ある空洞の中で子育てを開始します。ムクドリが大勢で出入りする姿は高層住宅そっくりです。
でも人間世界と同じで奥の深い安全な空洞に住めるムクドリもいれば、手を出せばすぐにつかめる単に窪みで子育てするしかないムクドリもいます。   カラスが来ると悪条件の家に住んでいる子供は咥えられ連れていかれます。   親もカラスを追いかけますが、どうしようもありません。
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巣穴で親を待つムクドリの雛

056.gif6月初旬
ムクドリたちは晴れ渡った朝一斉に巣立ち公園まで連れていってもらい、自分一人で餌をとるための訓練が始まります。  母も子も初めての巣立ちで心配なためか大騒ぎです。  その親子のペアーが山の数ほどいるため、その鳴き声は鼓膜が破れるほどです。   でも親と同じ大きさに育ったムクドリの若鳥も暫くは親から餌をもらいます。
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巣立ち後も餌をもらう若鳥
しばらくするとムクドリは何処かへ移動して静寂が戻ります。

057.gif6月中旬
ムクドリがいなくなった楠をよくみると、遠く東南アジアからやってきたアオバズクが1羽ポツンと止まっているのに気づきます。  番のもう一羽は楠の空洞で子育てをしているのでしょう。
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アオバズクの親
058.gif7月下旬
クマゼミがケタタマシク鳴き始めた日、アオバズクの雛たちも巣穴から出て楠の枝に並びあいきょうを振りまきます。  そうです、アオバズクの雛はクマゼミを食べて大きくなります。
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アオバズクの雛

058.gif8月中旬
お盆の前後、アオバズクの一家は去り、またムクドリやヒヨドリが戻り、大楠の熱い夏が終わります。
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by ffsuzuki | 2008-02-19 03:51 | 野鳥の生活
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