26.迷惑な雑草イノコヅチの役割

イノコヅチなんて知らない人がほとんどでしょう。
でも秋~冬野原を歩くと、衣服に米粒状の種がピッシリと引っ付く、とても迷惑な雑草と言ったら、思いあたる人も多いのではないですか。
セイタカアワダチソウやススキのように、秋の風情もなく、邪魔なだけで嫌われ者の雑草、イノコヅチ   でもイノコヅチはほんとうになんの役にも立たない草なのでしょうか?

寝屋川近辺の河川敷や低山で冬の人気者の小鳥といったら、ウソとベニマシコです。
どちらも寒い冬を過ごすため、秋にやってきます。

秋には食べ物が豊富でウソは山の高い樹木の上で木の実を食べてフィーフィーと声だけ聞こえ姿が見えません。  
ベニマシコは河川敷の白くなったセイタカアワダチ草の種など豊富な秋の恵みをムシャムシャ食べます。
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食糧の豊富な秋のベニマシコ

でも冬も終わりに近づいたり、異常気象で不毛の年は、彼らの大好きな食べ物もだんだんなくなり、どこにでもあるイノコヅチの種が春までの命を繋ぐ、命の糧になるのです。
ウソもベニマシコもこの背の低いイノコヅチに舞い降りて種を食べます。
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食糧が不足すると高い木から下りてイノコヅチを食べる冬のウソ

そうです!! 一見不要に思えるイノコヅチにも自然界の命を繋ぐ大切な役割があったのです。

 そして待ちに待った春がくると、大好きな樹木の新芽や花芽がでて、また高い木にも登って、渡りの体力をつけます。
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シダレヤナギの新芽を貪る春のベニマシコ

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桜の花芽を食べるウソ
ウソは特に桜の花の芽が大好きで、花見を楽しみする人たちが、いつまで待っても桜の花が咲かないでガッカリしたなんて話しも聞きます。

それにしても、ベニマシコとウソの写真 どれも口いっぱい食糧で頬張ったものばかりでした。
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by ffsuzuki | 2008-03-05 01:36 | 野鳥の生活
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