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20.クルクル回るハシビロガモ

ハクチョウ・マガモ等に代表される陸ガモ(水面採餌ガモ、淡水ガモ)たちは、水上や陸上で草や藻を食べたり、逆立ちして水中にはえる水草を主食にしています。

(注)陸ガモに対しハジロ類やアイサ類のように水に潜り魚を採餌する鴨は潜水(採取)ガモ、海ガモなどと呼ばれます。
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陸上の草を食べるコハクチョウ

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水中の水草を食べるコハクチョウ

それに対し、同じ陸鴨のハシビロガモの採餌方法は大分ユニークです。
ハシビロガモは電車ごっこのように順番に並んで,円陣を組みクルクル回ります。
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クロクル回るハシビロガモ

そして水の深さ方向の流れを活発にして、浮き上がってくる藻・プランクトンなどを水ごとシャベルの様な幅広の嘴で吸い込み、ろ過して食べます。   ハシビロガモは板歯(バンシ)というブラシ状の歯で効率よくろ過できます。
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藻をろ過するハシビロガモの嘴
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by ffsuzuki | 2008-02-29 00:45 | 野鳥の生活

19.メタボなジョウビタキ

ジョウビタキは私が暮らす大阪には10月頃、はるか彼方のロシア付近からやってきます。
海を越え渡って来たばかりの時は、夏の子育てと渡りでエネルギーを消費してこんなにスマートなんです。
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スマートな秋のジョウビタキ

そして冬を過ごす食べ物の豊富な場所を確保する為に、激しい争いを繰り返します。
オス対オスだけでなく、オス対メス、そしてジョウビタキ対ルリビタキなんて異種格闘技戦もあります。
夏の子育ての縄張りとは違い、一羽一羽で別々に縄張りが必要で、
家庭の庭などをチャッカリと縄張りにしているものもいます。
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雄の縄張り争い

こうして自分のテリトリーを確保して、木の実や昆虫などをタップリ食べます。
春ロシア方面に帰るときは、長距離の渡りとその後に控える子育てに備えて、こんなに太ってしまいます。
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メタボな春のジョウビタキ

自然を見れば、今JAPANで悪者扱いされているメタボ(脂肪太り)の大切さも判ります。

ジョウビタキの子育ての写真
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by ffsuzuki | 2008-02-28 02:14 | 野鳥の生活

18.渡り鳥

渡り鳥というとガンやハクチョウの均整のとれた編隊が目に浮かびます。

V字型の編隊や直線型の編隊をなして、大空を進む風景は郷愁を誘います。
V字型の編隊を組む理由は、先頭の鳥が巻き起こす乱気流に乗って、後方の野鳥は体力を温存できるからです。   

  これはマラソン選手が先頭を敬遠するのと同じです。   でも野鳥はマラソン選手とは異なり、先頭を順番に交替しながら、群れ全体のエネルギー消費を最小に抑える方式で過酷な渡りを行います。

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V字編隊のハクチョウ

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直線編隊のガン

ハクチョウが渡りをするときの高度は2000-3000m、山岳を越えるときやジェット気流に乗るときは高度6000-8000m、速度100km~150km/H以上にも達し、熱くなった飛翔筋を-40℃~-50℃の外気で冷やしながら驚異の飛翔を続けます。

このように過酷な渡りのエネルギー源はいったい何から得ているのでしょう
人間を含めた動物や鳥類の筋肉には白筋(瞬発力)と赤筋(持続力)の2種類があります。 白筋はグリコーゲンをエネルギー源として、短距離走などの無酸素運動の際に使われる。 赤筋は脂肪を燃やして得られるエネルギーで長距離をゆっくり動くのに使われる。  野鳥は長距離飛翔の際最初は白筋で一時間ほど飛び、気流に乗り高度が安定すると白筋の二倍のエネルギーが得られる赤筋に切り替えて効率的にエネルギーを使いながら渡りを続けます。
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by ffsuzuki | 2008-02-27 02:51 | 野鳥の生活

17.コサギの出勤

公園や河川敷にいるコサギは1羽でいることが多いですね。
痙攣したように、水中で足を震わせて地面に潜む生物を浮上させて採餌します。
そんなコサギですが、夜は皆で塒(ネグラ)で寝て、毎朝私たちのように全員そろって餌場まで出勤します。
下の写真はまだ朝が早すぎ暗いので、公園で遊ぶ出勤途上のコサギです。
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早朝公園で夜明けを待つ出勤途上のコサギ

そして明るくなると公園には1羽だけ残して、他のコサギは周辺の餌場目指して、立ち去ります。
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餌場を目指すコサギの通勤

みんな一羽一羽バラバラになって、自分の縄張りでお魚を採ります。
下の写真は一羽になったコサギです。 
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1羽で魚を獲るコサギ

でも鮎の解禁日等、獲物が豊富な時は例外です。他のサギも勢ぞろいして漁をします。
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アユの解禁日には勢ぞろいするサギ

このようにコサギは集団で行動しますが、餌をたくさんとるために、昼の食事だけは広く分散して、夜はまた一緒に塒で寝るようです。
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by ffsuzuki | 2008-02-26 04:50 | 野鳥の生活

雪の淀川3

先週末の雪の淀川の最後の記事です。
ホウアカと同じ場所にいるジョウビタキさんです。
とても愛想の良い、品のあるお嬢さんです。 
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そしてイタチ君も雪のため上機嫌 いつものようには逃げず、モデルになってくれました。
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by ffsuzuki | 2008-02-26 02:53 | 探鳥 大阪 枚方

雪の淀川2

昨日の淀川の続きです。
雪が降ると野鳥は興奮してサービス精神が旺盛になる・・・と仮説を持っていますがますますその思いが強くなりました。

全然逃げないホウアカです
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タヒバリも私を追いかけてくるので写真を写してあげました
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オオカワラヒワも逃げないので、目玉の写真を明確に撮れさてもらいました。
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by ffsuzuki | 2008-02-25 06:01 | 探鳥 大阪 枚方

16.ナンキンハゼの実

渋く紅葉するナンキンハゼは、街路樹などにも植えられている身近な樹木です。
紅葉の頃、白くてはじけそうな実が熟しますが、野鳥たちの大好物なのです。
下の写真のナンキンハゼは野鳥が沢山いる河川敷の大樹ですが、実が皆食べられた後のようです。
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紅葉したナンキンハゼとモズ


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ポップコーンのようなナンキンハゼの実

スズメは大挙してナンキンハゼの実を食べにきます。
厳しい冬を越すための大切な食料です。
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ナンキンハゼの実が大好きなスズメ

カラスなんかは、枝ごと持っていって後でゆっくり食べます。
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ナンキンハゼの実を枝ごと運ぶハシブトガラス

でもナンキンハゼの実は美味しいのは種皮だけで、種の部分には毒があります。
野鳥たちには不思議な能力があつて、不要物や毒だけあとから吐き出すことができます。
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種を吐き出すジョウビタキ
野鳥も賢いけれど、沢山の野鳥に種まきをさせるナンキンハゼも賢いですね。
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by ffsuzuki | 2008-02-25 01:40 | 野鳥の生活

また雪でした

どこへ行こうか 天気予報と現実の朝の空を見て考える。
淀川を覗いて見たら、だれもおらず、寒かった・・・・
淀川バードウォチングコースの起点・関西医大前の朝の風景です。
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でも暫く我慢すると雪も小ぶりになりました
雪が降るとスズメも活性化するようでとても元気でした。
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そして昼前には沢山の野鳥を楽しむ方々も現れて、楽しい淀川に氷解しました。
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by ffsuzuki | 2008-02-24 15:33 | 探鳥 大阪 枚方

15.カラの大名行列

シジュウカラなどカラ類は、子育てを終えた秋から冬にかけて、種類の違う小鳥が群れるカラの混群が見られる。
まるで江戸時代の大名行列のように長い行列をつくって、木々のルートを順番にかつ、しっかりと食事しながら行進していく。  大きな混群だと通過するのに30分以上かかるが、それを見守る私は大名行列の通過を待つ庶民のようだ。



行列の一番手は、すばしこいエナガだ。  
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エナガは木の上から中ほどを、毛虫なんかついばみながら、通過する。
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行列の一番手のエナガ

そのつぎに続くのはシジュウからです。
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行列の二番手のシジュウカラ

ちょっと遅れて遊びながらヤマガラが通過します。
シジュウカラやヤマガラは比較的木々の下をとうり、地面にも降りて餌を探します。
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地面に降りたヤマガラ

そして殿(シンガリ)はコゲラが務めます。  皆から遅れぎみで行列についていくのに必死です。
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しんがりを務めるコゲラ

このほかにも、行列にメジロやヒガラ・コガラ、そしてキクイタダキなんかも参加していることがありますが、スズメやムクドリの群れの団子状の移動と違って見事な細長い行進です。

先頭の野鳥が前に進むとそれに引っ張られて順番に前進していく、決して後ろの野鳥が前を押し出したりしない整然とした行進です。

混群をつくる理由は同じルートで食事をする小鳥が集まって更に大きな群れをつくるためで、他の弱い生物が単独で群れるのと同じと思います。

弱い生物が群れる理由
①大集団になれば捕食者も恐れて近寄らない
②集団でいればセンサーの感度も格段に高まり、エサを見つけたり外敵に気づく速度が増す
③群れないで分散していると外敵も分散しているため捕食される確率が増す
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by ffsuzuki | 2008-02-24 06:32 | 野鳥の生活

14.秘技 停空飛翔

ヘリコプターのように、飛びながら空中で静止することをホバリングというが、野鳥がホバリングする目的は以下の二つです。

①食料を空中の自由な位置で採取する

スズメガの一種ホシホウジャクはハチドリの様にホバリングを繰り返して蜜を吸います。
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蜜を吸うホシホウジャク

もっとも小さな野鳥キクイタダキは松の木でホバリングして蜘蛛などの昆虫を採取します。
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昆虫を食べるキクイタダキ

このほかにもムクドリやヒヨドリ等様々な鳥がホバリングして木の実を自由きままに採取します。


②高い位置で獲物を確実に見つける

小型のタカ チョウゲンボウはホバリングして昆虫やネズミなどを見つけて急降下して捕食する。
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獲物を探すチョウゲンボウ

ミサゴは川の上空でホバリングして、魚を見つけて急降下して捕食します。
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獲物を探すミサゴ
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魚を狙って急降下したミサゴ

このようにホバリングは野鳥にとって便利な飛翔の技です。

補足追記
③停空飛翔の目的の三番目として、銀行の自動ドアの中に巣を造ったツバメが自動ドアを開けるため停空飛翔するらしい(定かではありませんが、もしかしたらありえるかも・・・)
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by ffsuzuki | 2008-02-24 04:08 | 野鳥の生活